故障かな?と思ったら
まずは、 1.電気柵本体が作動しているか 2.電気柵に接続されている高電圧の状態 3.電気柵 柵線の設置状況 の順でご確認ください。
1.電気柵本体が作動しているかの確認
電気柵本体の電源を切る
高圧線を設置した電気柵 柵線を外す
外した高圧線の先端をアース端子に近づけるが、接触はさせない
*高圧線とアース端子を接触させると安全回路が働いて放電しません。
高圧線の先端をアース端子を近づけたまま、電源を入れる
高電圧の先端からパチパチと放電する(火花が飛ぶ)
*高圧線とアース端子を接触させると安全回路が働いて放電しません。
放電(火花が飛ぶ)が確認できれば 本体は正常です
*稼働確認作業を行う場合は、作業に適した服装、手袋などの着用をおすすめします。
*高圧線を外す際や電源を入れなおす場合に、柵線先端のほつれたステンレス線でのケガや感電には十分ご注意ください。
2.電気柵に接続されている高電圧の状態の確認
高圧線の断面確認1
接続端子のカシメ付近は屈曲を繰り返しますと断線している可能性があります
高圧線の断面確認2
被覆されていない先端部分は細い金属線が切れて本数が少なくなっている場合があります
アース棒の断線確認
図の点線赤丸で囲った7ヶ所は作業時の屈曲で断線しやすいので目視で確認ください
高圧線・アース棒の断線がなければ 高圧線は正常です
3.電気柵・柵線の設置状況の確認
柵線が弛んで地面に触れてしまっている
周辺の草や木などが柵線に接触している
番線などの金属物が柵線に接触している
周辺のガードレールが柵線に接触している
ワイヤーメッシュの金属部分が柵線に接触している
銅管ポールに柵線が接触している(特にコーナー部)
*銅管ポール:鉄パイプをビニール被覆で覆ったポール
柵線同士の繋ぎ部分が不完全で放電している
柵線上下の繋ぎ部分が不完全で放電している
柵線が古くなり劣化、ステンレス線が様々な場所で断線し放電している
作戦の断線・接触による放電がなければ 柵線は正常です